お辞儀の仕方
西洋では握手で挨拶をすることが多いですが、日本では握手をせずに礼をします。
お辞儀にには立礼と座礼の2種類があり、また礼の深さで分類すると「最敬礼」「敬礼」「会釈」の3種類があります。
お辞儀は自分の首を差し出して、相手に対して敵意がないことを表現したことに由来するといわれます。飛鳥~奈良時代、中国の礼法を取り入れ、身分に応じたお辞儀の形が制定されたのがお辞儀の始まりといわれています。
立礼
立礼では背すじはまっすぐにのばします。また、頭もまっすぐに上体にのせ、上体が前傾するのにしたがって移動するようにします。
頭だけ前に落としたり、顎が浮いて頭が後ろに残ったりしないように注意しましょう。
会釈
知人とすれ違ったときなどにする軽い礼です。上半身を15度程度傾けます。
敬礼
目上の人に対してのあいさつや、お礼のとき、また、改まった訪問の際に行なわれるものです。30~45度体を傾けます。そして上体はゆっくりと戻すようにしましょう。
最敬礼
「最敬礼」は直立の姿勢から腰を基点に90度以上体を曲げます。「最敬礼」は日常ではあまり見られませんが、謝罪する時や本当に心から感謝の意を表したい時、また神前や仏前など儀式的な場面で用いられます
座礼
日本の礼法は、座敷で行なわれたものがほとんどです。それだけに座礼の種類も数多く、代表的な座礼の形といわれるものは、九品礼といって「浅い礼」から「深い礼」まで9種類もありました。
首礼(しゅれい)
目礼(もくれい)
指建礼(しけんれい)
爪甲礼 (そうこうれい)
折手礼(せっしゅれい)
拓手礼(たくしゅれい)
双手礼(そうしゅれい)、
合手礼(ごうしゅれい)
合掌礼(がっしょうれい)
日常的に使われるのは、茶道でいう、「草の礼」「行の礼」「真の礼」の三種です。
指建礼は草の礼、拓手礼は行の礼、 双手礼が真の礼にあたります。
武術とお辞儀の仕方
柔道、空手、合気道、とんな武術を習うにしても、はじめに習うのがお辞儀の仕方です。
基本的なやり方はは同じですが、武術によって多少の違いがあります。
例えば合気道では、主に座礼を使います。普通の座礼では、両手を一緒に床に置きますが、合気道では左手を先に置いてから、右手を置きます。
これは、合気道が侍の剣の動きを基本にしているということに由来します。というのは、お辞儀をするときも、剣を抜く右手を後にし、突然の攻撃にもすばやく反応できるようにするためです。
茶事ではもちろん、刀を抜くことがないので両手一緒に床に置きます。
合気道とは?
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