テーブルマナー 3
日本のテーブルマナーといっても、基本的には西洋のマナーに似ています。例えば、ものを食べながら話さない、くちゃくちゃと音を立てて食べない、ひじをつかないなど日本でも西洋でも同じです。
例外として、日本ではラーメンやうどんなどの麺類は、すすって食べる習慣があることです。このすすり方ですが、慣れない外国人には少し難しいようです。
それでは、もう少し他のマナーについて見てみましょう:
飲み物
ひとりで飲むとき意外は、日本では手酌はしません。お互い手酌を避けるためにも、相手のグラスが3分の1くらいになったら、お酒をすすめましょう。
日本では、次から次へとお酒を勧められることがよくあります。飲んでいる途中で勧められたら、残っているお酒を飲んでさしだすのが礼儀ですが、お酒の弱い人や、ゆっくり飲みたいときは、もちろん断ってもマナー違反にはなりません。これ以上の飲みたくないときは、グラスを空にせずに置いておくのもよいかもしれません。
乾杯
乾杯の音頭の後は飲めない人もお酒に口をつけるのが礼儀です。友達同士での集まりではグラスを合わせての乾杯が多いですが、あらたまった席では控えましょう。だだし、上座の人がグラスを合わせてきた場合は、こちらもグラスを合わせること。
そこで気をつけるのは、目上の人とグラスを合わせるとき。自分のグラスが相手のグラスより高い位置にならないよう注意しましょう。
乾杯!
日本では乾杯の音頭の後で食事がはじまります。
犬食い
お椀などを置いたまま口を器に近づけて食べることを「犬食い」といい、まるで犬が餌を食べるようで、大変見苦しい印象を与えます。
刺身や、てんぷらなど、皿や大鉢に盛られたものは、器をおいたまま箸をつけますが、それでも姿勢よく食べるように心がけましょう。ご飯茶碗や椀、小鉢などの器は手に持って食べるのがきまりです。
器に直接口をつけてごはんをかきこむのもマナー違反です。器を取り上げるときは、まず箸をおいてから必ず両手で。
蓋はどこに置く?
開けた蓋は裏返えして器の右側に置きます。裏返さずに置いたり、他の蓋と重ねて置いたりするのは良いマナーではありません。
食べ終わったら蓋はもとに戻しましょう。
食事のときの座り方
和室での食事は正座になります。これは、まったく正座をすることのない外国人にとっては、難題です。無理がある場合は足を崩して座ってもよいか聞いてみても。もちろん、足をほりだして座ったりはしないように。男性なら正座の代わりに、足を組んで座るのが一般的。
和室のときはもちろん入り口で靴を脱ぐことになります。靴を脱ぐ習慣のない外国人の方、穴の開いた靴下に注意!